🎧 QCC Dongle Proを購入してみた!

2025年7月3日

🔹 購入のきっかけ

iPhoneに装着した際に出っ張りが比較的小さく、MFi認証を取得しているためiOSでの動作についてはきちんとしたアプリ対応もあり良くできている印象があったため。
また、少し癖のあるBose QuietComfort Ultra HeadphonesとSnapdragon Sound対応のaptX Adaptive接続が行える点にも魅力を感じた。

🔹 主な使用環境

🔹 以前の環境

QCC Dongle ProとNura Bluetooth® 5.3 Audio Transmitterの比較

🔹 並べてみた様子

🔹 装着時の様子

iPhone16 Proに今回購入したQCC Dongle Proと以前から使っていたNura Bluetooth® 5.3 Audio Transmitterを装着した際の出っ張りの比較です。

🔹Questyleアプリ

付属のQuestyleアプリからBose QuietComfort Ultra HeadphonesでaptX Adaptive接続ができているのが確認できます。

🔹 使用して感じたこと

  • Questyleアプリで現在接続に使われているコーデックや、別のコーデックに明示的に変更できる点は便利。
  • QCC Dongle ProをiPhoneに装着してから、イヤホン側の電源を入れるとスムーズにつながりやすい。
  • アプリ上接続中という表示が出ていてDongle側のステータスLEDが点灯しているという見た目は接続中の表示でも、イヤホン側では切断状態になっていて音が出ないことがある。
  • LDACは未検証だが、aptX Adaptiveでの音質は良好で、Nura Bluetooth® 5.3 Audio Transmitterと大差ない。

🔹 アンテナの感度が良くない

使っていて特に強く感じたのはQCC Dongle Proはアンテナ感度が良くないということ。

例を挙げると

  • 成人男性(身長183cm、普通体形)、QCC Dongle Proはスーツのパンツの前ポケット、イヤホンはDevialet Geminiという環境で、品川駅の改札口近辺などでは朝の通勤ラッシュ時には数秒ごとに音が途切れるような状態で全く使用できない。

といった状況になります。

品川駅中央改札(朝9時頃)

Nura Bluetooth® 5.3 Audio Transmitterもこの時間この場所ではたまに途切れるレベルなのですが、QCC Dongle Proは常用できないレベルで途切れる(2秒に1回はブチッと途切れる)ため、電波が多く飛び交う環境ではかなり利便性が落ちます。

この手の電波干渉による音切れのようなものはLDACのような高ビットレートのコーデックの場合は顕著に出やすい傾向がありますが、ただのaptXを利用してこのような症状が出ている状態です。
一応、総務省の技適情報を確認してみましたがQCCもNuraもBluetoothのPower Classは同じClass2っぽい感じなので原因はアンテナかな~と感じています。

本体が小型な分、トレードオフとしてあまり良いアンテナを積めなかった、みたいなのはありがちですね。

またこの改札だけでなく、社畜街道や社畜ロードなどと揶揄される改札を出てから港南口へ向かう遊歩道においても同じような電波干渉を受けブツブツと接続が切れて正常に使用できない状態になるため、繁華街やターミナル駅など人が多く、多くの人がスマートフォンを持っていて電波を発しているような環境、また設備的に信号などの制御信号が飛び交っているような場所での使用はかなり厳しいと感じました。

🔹 総評

  • 電波を発するデバイスを持つ人が多い環境や、信号など含め様々な電波が飛び交う場所での使用には不向き。
  • アプリやファームウェアの完成度はまだ低く、接続状態が間違って認識されていることがある。
  • 比較的ファームウェアのアップデートは頻繁に行われているので、今後のアップデートに期待。
  • ただし、自身の使用範囲(LDAC非使用)を考慮すると、Nura Bluetooth® 5.3 Audio Transmitterの方が多少出っ張りはあるが、確実にBluetooth接続ができ、使用中の音切れも少なく使用感が良い。

という感じです。
LDACを使わない状況を考えるとアプリの対応と出っ張りの部分以外はNuraのほうに軍配が上がるため、自分の使用環境においてはこのままQCC Dongle Proを使い続けるかどうかはちょっと微妙な感じかな~という結論になりました。