AirPods MAXを購入してみた
きっかけは値段
Apple直販では67,980円するAirPods MAXですが、価格.comの最安店だと結構安いという情報を見かけて同サイトを見たときのお値段が48,000円とかなりお安くなっており、
「あれ?この値段だったらゼンハイザーとかのハイエンドワイヤレスヘッドホンと同じぐらいの価格帯だぞ?」
ということでサクッと購入してしまいました。
Bose Noise Cancelling Headphones 700と比べてみて
主に通勤等で使うヘッドホン(イヤホンは別途あります)としては昔からBose製を愛用していまして、現在はBose Noise Cancelling Headphones 700を使っていましたが、こちらと比較してまっさきに抱いた感想としては
- 音は良い。
- 装着感は良い
- 側圧が足らない(頭の大きさの個人差かも)
- インターフェースはいまいち
- 電源スイッチ欲しい
- 空間オーディオで映画を見ると凄い
- 外音取り込みモードが凄い
という感じでした。
まだ使用を始めて数日といったところなので、この感想はまた変わってくる可能性もあると思います。
BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700 ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン Amazon Alexa搭載 トリ…
音は良い
音は良いと思います。
Apple MusicのDolby AtmosやAmazon Music HDのロスレス音源等で試していますが、特に低音部はわかりやすく豊かに響くようになっていて、ヘッドホンが振動しているるかのような低音を感じられる時もあります。
装着感は良い
Maxはメッシュのヘッドパッドとイヤーパッドで肌に触れる感触はとても良い感じに作られていて装着感は良好です。
側圧も強すぎず、頭頂部のメッシュもある程度柔軟にへこんで頭の形にフィットするため重量の割にはそれ買感じさせない作りになっています。
メガネの上からつけてますが、1時間半弱程度の通勤時間では痛くなるといった感じはありませんでした。
側圧が足らない(頭の大きさの個人差かも)
アクティブノイズキャンセルは十分な性能を持っていると感じましたが、個人差によるかもしれない問題に一つ遭遇し、その性能を十分に発揮できていないなと感じました。
自分の頭の大きさが問題なのかAirPods MAXのヘッドホンアームを最大に伸ばして装着していると側圧が不足気味になりイヤーパッドの再下端の部分がしっかりと密閉出来ていないようが現象がでています。
部分的にイヤーパッドが浮いているということもなく、きちんと肌に密着は出来ていて、音もそれなりにノイズキャンセルが効いているのはわかるのですが、どうにも電車のモーター音やエアコンの稼働音などの音が消しきれてないな、と感じたらこの側圧が足りずに密閉度が低い部分から音が入り込んでいる可能性があるのではないかな?と思います。
自分の場合は、上の写真のようにイヤーパッドの一番下の部分を軽く押さえることでより一段とノイズキャンセルが効くのが実感できたため、イヤーパッドのこの部分の側圧が不足しているではないかと感じました。
頭の小さい人ならこの問題には遭遇しないのかもしれないので、気になる人は試聴してから購入することをお勧めします。
インターフェースがいまいち
ノイズキャンセルボタンとデジタルクラウンが外部に露出しているデザインですが、ヘッドホンを装着するときのハウジングの持ち方によってはとても不便な位置にこのインターフェースが存在しています。
たぶん下記のように横を持ってAirPods Maxのつけ外しをしている分には全く問題がないとは思います。
しかしながら、自分の場合はヘッドホンは上下の位置の調整をしっかりやりたいので縦に持つことが多々あり、この持ち方をするとつけ外しするたびに上部に存在するデジタルクラウン等のインターフェースを触ってしまい煩わしいです。
電源スイッチが欲しい
やはり電源スイッチが無いのがちょっと心配になります。
自分の場合は使わない時は首掛けにしてしまうことが多いのですが、カバンにしまおうと思った時に電源を明確に切ることが出来ないのはバッテリーの消費面や誤作動の部分でちょっと不安です。
サードパーティ製のハードカバーも売られていますが、本体の重量もそこそこある機種あるのでトータルでの重量が結構な重さになるんですよね。
また充電LEDもなぜか充電中消灯という変な仕様になっています。
Lightningケーブルを接続したときのみ数秒赤く点灯しすぐ消灯してしまう仕様になっていて、充電状況を確認することが出来ません。
一応現在のバッテリー残量を確認するためにノイズキャンセルモードボタンを押すと残量によって緑、もしくはオレンジなどの色にLEDが点灯するようになっているので、ここが変化しているかどうかで確認するしかないです。
充電中は常時点灯、充電完了したら消灯でよいと思うのですが充電中にLEDを消すほどまで省電力にする必要があるんでしょうか?
空間オーディオで映画を見るとすごい
現状ではAppleのサービスであるAppleTV+でしか活用できない機能ですが、空間オーディオとアクティブヘッドトラッキングを併用して映画を見るとすごいです。
テーブルの上にiPadを置いてMaxで映画を見ていると上下左右の頭の回転や移動に対して音の定位がきっちり変わります。
右を向いても左を向いても正面のiPadから音が聞こえてきて、席を立つと下の方から聞こえてくる、そんな感じに自然と定位が変わるので、音声出力先の設定を間違ってMAXからではなくiPadの内蔵スピーカーから音がでてしまっているのではないか?と電車内で焦ってしまう時があるレベルです。
Apple Musicの方もDolby Atmosを使った空間オーディオに対応しましたが、こちらはアクティブトラッキングにはまだ未対応な上、映画ほどのわかりやすい感動はありませんでした。
こちらは今後に期待ですね。
外音取り込みモードが凄い
外音取り込みモードがBoseと比べるととても自然で驚きました。
Boseだといかにもマイクで収音していますといった音質の良くない外部音が取り込まれてて聞こえてきますが、このMaxは収音マイクの音質が良いのか、とても自然な感じで外音を取り込んで音楽とミックスしてくれるのでヘッドホンの存在を忘れそうになる時があります。
聴いていて自然なので外音取り込みモードにしたのを忘れる瞬間があるほどです。
オーディオ機器ではなく、Appleエコシステムの周辺機器としてみるべきか
電車の中など環境ノイズの大きい場所で静寂なリスニングルームが欲しい、という目的であればまずMaxではなくBose Noise Cancelling Headphones 700を選んだ方が良いと思います。
イヤーパッドの側圧不足の部分など、人によってはノイズキャンセル性能が十分に発揮できないケースがあるためです。
このようにオーディオ機器というには少し未完成な部分もあり、現状ではiPhone、iPad、AppleTVといったAppleエコシステム用の周辺機器、といった認識をするのが良いと思います。
特にAppleMusicやAppleTV+等のコンテンツサービスで提供されている空間オーディオコンテンツとはとても親和性が高く、AppleTV+のDolby Atmos対応ムービーのサラウンド効果を屋外でも体感できるというのは他社にはないメリットだと思いました。
今年の秋ごろにはAppleTVの方でも空間オーディオ対応が予告されているので夜間に自宅のテレビでサラウンドどの映画を見たいといった用途にも効果的に使えると思っています。
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